大畑亮介

キャンドルブッシュの便秘茶、健康茶でダイエットと便秘解消へ。フラボノイド成分が腸を活性化の活性化します。下痢に注意しましょう。(大畑亮介・リトリート編集部)

健康茶キャンドルブッシュの下剤成分に注意

2014年1月(国民生活センターが発表)

国民生活センター「センノシドで下痢に」

国民生活センターは2014年1月23日、マメ科の植物「キャンドルブッシュ」を含む健康茶について「下剤成分のセンノシドが含まれており、過剰に摂取すると人によっては激しい下痢を起こす可能性がある」と注意を呼びかけました。

国民生活センターには、「おなかがすっきりするという植物を含む茶葉を購入し飲んでいたところ、効果がありすぎる」などの相談が2013年12月末までに21件寄せられています。そのほとんどが下痢や腹痛などを伴う消化器障害の事例でした。

医療用の薬と同じくらい

そこで、国民生活センターでは、ドラッグストアやインターネットのショッピングサイトで入手できる健康茶15銘柄を、商品に記載された用法に従って抽出し成分を調べました。その結果、すべての銘柄からカップ1杯(150~200ミリリットル)で2~10ミリグラムのセンノシドが検出されました。約半数の銘柄では、カップ2~3杯の量を飲むことで、医療用医薬品の下剤と同程度の量のセンノシドを摂取する可能性がありました。

摂取目安量

商品の表示については、テストした15銘柄中、13銘柄で具体的な1日の摂取目安量が表示されていませんでした。さらに、すべての銘柄で、多量に摂取した場合に下痢になる可能性がある旨の注意表示はありませんでした。

国民生活センターでは、下痢などの症状が出た場合はすぐに使用を中止して医師を受診することなどをアドバイスしています。

別名「ゴールデンキャンドル」「ハナセンナ」

キャンドルブッシュは、別名ゴールデンキャンドルやハナセンナと呼ばれています。学名はカッシア・アラタ。便秘やダイエットに効果があると言われていますが、人での有効性や安全性について十分なデータは見当たりません。薬事法上は医薬品ではなく、食品に使用することができます。

キャンドルブッシュとは

便秘茶や健康茶

キャンドルブッシュとは、便秘茶や健康茶などによく含まれる植物です。便秘解消・改善に役立つ効果が期待できると言われています。

インドネシア、タイ、マレーシア、スマトラなどの東南アジアの熱帯地域に多く自生しています。落葉低樹です。マメ科に属します。高さは2~4mとかなり大きいです。例年6月から11月頃にかけて、黄色く美しい花を咲かせます。

美容やダイエット

古くから、美容やダイエット、虫さされ、かゆみ止めに効果があると考えられていました。インドネシア王室などで皮膚疾患への生薬として用いられてきました。

薬膳

また、バリ島などでは、古代から美と健康のための民間療法として使われてきました。現在でも葉をすりつぶして湿布にしたり、葉を煎じて飲んだり、薬膳として食したりと、様々な方法で利用されています。

フラボノイドが腸に効く

日本ではあまり知られていなかったキャンドルブッシュが、最近注目されるようになったのは、キャンドルブッシュに含まれるある成分に理由があります。

キャンドルブッシュには、ビタミン、ミネラル、センノシド、リン、鉄、カルシウム、マグネシウムなど様々な成分が含まれています。しかし、注目すべきは「フラボノイド」です。 このフラボノイドが腸の健康に対して、効果的に働きかけてくれるとされています。

ハーブティー

しかしながら、キャンドルブッシュはそのまま食べるには不向きです。日本では、多くの方に日常的に飲みやすく続けてもらえるように、ローズヒップ風味のハーブティーが開発されました。