「年が年だから」--しわやしみを、そう思ってあきらめているお年寄りが多いと思います。しわやしみは、浅い・薄い段階では化粧で隠すことも出来ます。でも、ある程度以上に深く、濃くなると、もう化粧で隠すのは不可能です。
ところが、そんなしわやしみの悩みが、レーザー光線を照射することで解消するケースが少なくないのです。しわやしみが目立たなくなった時の喜びは大変なものです。
例えば、顔にしみができ、長年、買い物に出かけることさえ苦痛だった七十歳代の女性のケースです。
レーザー治療を受けた途端に、しみがきれいになりました。しばらくぶりにその女性が外来に見えたときの表情は、びっくりするくらい明るいものでした。
「人生がこんなに楽しいものだということを再認識しました」。そう話していたことが今でも印象に残っています。
また、六十歳代後半の茶道の先生は、「お弟子さんたちの目が、私の手に集まっているようで困っています」と言われました。
お茶の勉強で先生の手を熱心に見るのは当然のことです。ところが詳しく話を聞いてみると、お弟子さんたちの目が先生の手の動きでなく、両手に出来たしわとしみに集まっているような気がして、十分な指導が出来ないということでした。
この茶道の先生に対する治療は、レーザー光線を二回照射しただけでした。それで、しわとしみがすっかり目立たなくなり、大変喜ばれました。
レーザー光線による治療の対象者は、女性だけではありません。男性も数多く治療を受けています。治療はしわ、しみのほかあざ、ほくろなどです。
レーザー光線の特徴は、治療の時間が短くて済む、痛みがない、入院の必要がなく外来治療済む--などです。が、なんといっても最大の利点は、顔に出来た小じわが消えることです。レーザー光線をしみやしわに照射すると、その周辺の小じわも消えるため、顔全体がすっきりとし、実際の年齢よりもかなり若く見えるのです。
実際、レーザー光線でしわが消えた中年の女性からは、「みんなから若返ったと言われます」という喜びの声がたくさん寄せられています。
額に出来たしわの治療をすることによって、肩こりなどがなくなったという人もいます。
アメリカでは、年間一千万人近くの人が美容医療を受けており、その大部分の人がしわ取りだということです。アメリカでは、しわ取りが日常的なことと考えられているのです。
日本も高齢社会になっており、しわやしみに対する考え方が変わり、今後、レーザー治療への関心が急速に高まるものと思います。